【国家総合職】対策しないともったいない!推論はパターン化で攻略できます【命題と推論2】

こんにちは。初めましての方は初めまして。ご覧いただきありがとうございます!
本ブログ、「数的処理の穴場」を運営しておりますモクセイと申します。

今回のテーマは「推論問題」です。
推論問題には一定のパターンがあるのを知ってますか?
以下の記事に詳しく書いているので、まだ見てない方はぜひ覗いてみてください。

モクセイ
モクセイ

まだ見てない方は、先にこっちを見ると理解が早いかも

演習問題:命題と推論2

次の選択肢のうち、推論が論理的に正しいものを全て挙げているのはどれか。

  1. 人は「ありがとう」と言われると、嬉しい気持ちになり気分もポジティブになる。ポジティブな人はどんなことにも積極的なので、仕事で大きな成果を上げることができる。ゆえに、仕事で大きな成果を上げる人は、みな他の人から「ありがとう」と言われる人である。
  2. ある電車内において、スーツ姿の人は全員男性であり新聞を読んでいる。新聞を読んでいる人は全員座席に座っており、女性で新聞を読んでいる人はいない。ゆえに、立っている人でスーツ姿の人はいない。
  3. ある地域の消費者に意識調査を行ったところ、生産地を重要視する人は必ず化学調味料の有無をチェックし、リサイクル可能な容器が使われている商品を選ぶという。また、化学調味料の有無をチェックする人は価格を重要視しておらず、カロリーに気を使っていることも分かった。このことから、生産地を重要視しない人は価格を重要視すると推測される。
  4. Aは朝食を抜くと午前中の仕事の生産性が半減してしまう。仕事の生産性が半減した日は、いつも上司に叱られて午後は頭痛がひどくなるのだそうだ。今日、Aは朝食を食べたと言っていたから、頭痛がひどくなることはないだろう。
  5. ある事件において、犯人は午後5時には既に現場から逃走していたことが分かっている。つまり、容疑者のBが午後5時に現場にいたことが証明されれば、Bは無実となる。
  1. オのみ
  2. アとイ
  3. アとエ
  4. イとウ
  5. イとオ

推論をテーマにした問題です。
他の推論問題と同じく、選択肢が個々に独立しています。
正しい推論が複数ある(かもしれない)という点に特徴があります。
以下、この問題の詳しい解説ですが、回りくどいのが苦手な方は一番下の略解だけ見る、でもOKです。

それでは、解説スタート!

解説

推論が正しいかどうか、一つずつ判定していくしかありません。
命題は複数含まれる場合もあるので、丁寧に解読していきます。
今回も、推論問題の「解法のポイント」を活用します。

解法のポイント
推論の正誤を判断する方法3パターン
  1. 命題として処理(対偶や三段論法)
  2. 真偽表を作る
  3. その他

「ア」の正誤:「○○ならば○○」式に言い換える

前提条件が、いずれも「○○ならば○○」式に言い換えられる点に注目。
このタイプには、命題として処理する方法が有効です。

まず、「『ありがとう』と言われると、嬉しい気持ちになり気分もポジティブになる」という箇所に注目。
「ありがとう」と言われると気分がポジティブになる、ということですね。

モクセイ
モクセイ

「嬉しい気持ちになり」という箇所は不要な情報なので注意

命題にすると次のようになります。

\[
(『ありがとう』と言われる)\Rightarrow(ポジティブ)
\]

これが条件の1つ目。

次に、「ポジティブな人はどんなことにも積極的なので、仕事で大きな成果を上げる」という部分に注目。
「ポジティブな人は仕事で大きな成果を上げる」という主旨です。

\[
(ポジティブ)\Rightarrow(仕事で大きな成果を上げる)
\]

以上2つの命題から、新たに次の命題が得られます(三段論法)。

\[
(『ありがとう』と言われる)\Rightarrow(仕事で大きな成果を上げる)
\]

「ゆえに」以降は推論を表現した文なので、条件命題は以上です。
これらをもとに、推論の正誤を検討します。

「ゆえに」以降の部分を命題に変換します。
「○○ならば○○」式に言い換えると、

\[
(仕事で大きな成果を上げる)\Rightarrow(『ありがとう』と言われる)
\]

これは三段論法で得られた命題の逆なので、真偽は判断できません。
よって、アの推論は誤りです。

モクセイ
モクセイ

ある命題が真でも、その逆は真とは限らないよ

「イ」の正誤:条件と推論を命題に変換する

イも、すべての条件を「○○ならば○○」式に変換できるので、命題による処理が有効です。

まずは「スーツ姿の人は全員男性であり新聞を読んでいる」という部分です。
命題にすると、

\[
(スーツ姿)\Rightarrow(男性)\land(新聞)
\]

これは次のように2つの命題に分割できます。

\[
(スーツ姿)\Rightarrow(男性)\\
(スーツ姿)\Rightarrow(新聞)
\]

続いて第2文、「新聞を読んでいる人は全員座席に座っており、女性で新聞を読んでいる人はいない」という部分は、命題が2つあるものと捉えます。

※解説の都合上、ここでは「女性」を「男性ではない人」として表現してます。

モクセイ
モクセイ

時代の流れに逆行する前衛的な問題になってきたよ
(女性の方とLGBTの方、不快だったらごめんなさい)

\[
(新聞)\Rightarrow(座席)\\
(\overline{男性})\Rightarrow(\overline{新聞})
\]

すると、三段論法により次の命題も真です。

\[
(スーツ姿)\Rightarrow(座席)
\]

条件は以上なので、次は推論の正誤の検討です。
第3文の内容を命題の形式で表現します。

\[
(\overline{座席})\Rightarrow(\overline{スーツ姿})
\]

これが正しいかどうかですが、否定形だと考えにくいので対偶をとります。

\[
(スーツ姿)\Rightarrow(座席)
\]

これは三段論法により得られた命題そのものですね。
よって、イの推論は正しいと言えます。

「ウ」の正誤:「かつ」「または」の分割も大事

こちらも「○○ならば○○」式に変換し、命題として処理します。

やはりやるべきことは2つ、真である命題の抽出と推論の検討です。
まず第1文、「生産地を重要視する人は必ず化学調味料の有無をチェックし、リサイクル可能な容器が使われている商品を選ぶ」という部分を命題に変換します。

\[
(生産地重視)\Rightarrow(化学調味料をチェック)\land(リサイクル可能な容器を選ぶ)
\]

モクセイ
モクセイ

これも、2つの命題に分割すると分かりやすいよ

\[
(生産地重視)\Rightarrow(化学調味料をチェック)\\
(生産地重視)\Rightarrow(リサイクル可能な容器を選ぶ)
\]

次に第2文の「化学調味料の有無をチェックする人は価格を重要視しておらず、カロリーに気を使っている」という部分も、「かつ」を使った命題に書き下せます。

\[
(化学調味料をチェック)\Rightarrow(\overline{価格重視})\land(カロリーに気を使う)
\]

先ほどと同様に、2つの命題に分割します。

\[
(化学調味料をチェック)\Rightarrow(\overline{価格重視})\\
(化学調味料をチェック)\Rightarrow(カロリーに気を使う)
\]

三段論法により、以下の命題も真です。

\[
(生産地重視)\Rightarrow(\overline{価格重視})・・・(☆)\\
(生産地重視)\Rightarrow(カロリーに気を使う)
\]

推論は第3文の「生産地を重要視しない人は価格を重要視する」という箇所です。
命題にすると、

\[
(\overline{生産地重視})\Rightarrow(価格重視)
\]

このままではもとの命題との関連性が分からないので、対偶を取ってみます。

\[
(\overline{価格重視})\Rightarrow(生産地重視)
\]

これは☆印の命題の逆ですね。
よって、ウの推論は誤りとなります。

モクセイ
モクセイ

よくばりな筆者は価格も生産地も重視するよ

「エ」の正誤:三段論法を活用

第1文の「(Aは)朝食を抜くと午前中の仕事の生産性が半減」という部分は、まさしく命題らしい言い回しですね。

モクセイ
モクセイ

「○○のとき○○」という表現に注目

これを命題にすると、

\[
(\overline{朝食})\Rightarrow(生産性が半減)
\]

続いて第2文、「生産性が半減した日は、いつも上司に叱られて午後は頭痛がひどくなる」という部分は、

\[
(生産性が半減)\Rightarrow(頭痛)
\]

1つ目の条件と合わせると、三段論法により次の命題も真となります。

\[
(\overline{朝食})\Rightarrow(頭痛)
\]

推論は第3文で、「朝食を食べた」ことが「頭痛」を導き出していることより、命題にすると以下のように表せます。

\[
(\overline{朝食})\Rightarrow(\overline{頭痛})
\]

これは三段論法で導き出した命題の裏ですね。
裏の命題の真偽はもとの命題のそれとは一致しないので、エの推論は正しくない、と言えます。

「オ」の正誤:命題らしくない表現に注意

これも、命題に変換して考えると上手くいきます。

第1文の「犯人は午後5時には既に現場から逃走していた」という部分が命題です。
「犯人ならば(その日の)午後5時に現場にいない」と考えて次の命題を得ます。

\[
(犯人)\Rightarrow(\overline{午後5時に現場})
\]

推論は第2文の「容疑者のBが午後5時に現場にいたことが証明されれば、Bは無実」という部分で与えられます。「無実」を「犯人ではない」と言い換えれば、以下の推論が導き出せます。

\[
(午後5時に現場)\Rightarrow(\overline{犯人})
\]

これはもとの命題の対偶にあたるので、オの推論は正しい、となります。

以上、推論が正しいのはイとオなので、5が正解です。

おわりに:推論は命題と真偽表でOK

お疲れ様でした!
いかがだったでしょうか?

問題文を読んで推論の問題だと分かったら、命題か真偽表か、どちらの方法が有効なのかを考えましょう
命題に関する問題だとさえ分かったら、あとはお決まりの流れで真偽が分かります。
命題の真偽と逆・裏・対偶との関係は必ず頭に入れておいてください。

モクセイ
モクセイ

対偶のみ真偽が一致、だったね

加えて、「かつ」「または」の命題の分割についても、素早く行えるまで練習しましょう

例年、国家総合職の教養試験では、推論の問題は数的処理の第1問目として出題されています。
以降の問題に対して弾みを付ける意味でも、すんなり解けるレベルまで持っていきたいところです。
推論は決まった手順で解けるので、万全に対策しておくことをオススメします!

最後までお読みいただきありがとうございました!

本サイトでは、今後もこうした演習用の問題をアップしていく予定なので、ブックマークなどして気軽に訪れてもらえたらうれしいです。
また、運営のやる気UPと記事のクオリティアップにつながりますので、ご意見やご感想などありましたら、お気軽にコメントにてお知らせください!

次回もお楽しみに!

略解

ア:×
第1文の「『ありがとう』と言われると、嬉しい気持ちになり気分もポジティブになる」という箇所は、次のような命題に書き換えることができる。
\[
「『ありがとう』と言われる」\Rightarrow「ポジティブ」
\]
また、第2文の「ポジティブな人はどんなことにも積極的なので、仕事で大きな成果を上げる」という箇所から、次のような命題が得られる。
\[
「ポジティブ」\Rightarrow「仕事で大きな成果を上げる」
\]
すると、三段論法により以下の命題が導き出せる。
\[
「『ありがとう』と言われる」\Rightarrow「仕事で大きな成果を上げる」
\]
推論は第3文の「仕事で大きな成果を上げる人は、みな他の人から『ありがとう』と言われる」という部分で、以下のような形に書ける。
\[
「仕事で大きな成果を上げる」\Rightarrow「『ありがとう』と言われる」
\]
これは三段論法の命題の逆にあたるので、真偽は不明である。
よって、アの推論は正しくない。

イ:○
まず、第1文の「スーツ姿の人は全員男性であり新聞を読んでいる」という箇所を命題にすると
\[
「スーツ姿」\Rightarrow「男性」\land「新聞」
\]
すなわち、
\[
「スーツ姿」\Rightarrow「男性」\\
「スーツ姿」\Rightarrow「新聞」
\]
続く第2文の「新聞を読んでいる人は全員座席に座っており、女性で新聞を読んでいる人はいない」という部分からは、次の2つの命題が得られる。
(解説の都合上、ここでは「女性」を「男性ではない人」として表現しています。不快に思われる方がおられたらすみません汗)
\[
「新聞」\Rightarrow「座席」\\
「\overline{男性}」\Rightarrow「\overline{新聞}」
\]
三段論法により、以下の命題が得られます。
\[
「スーツ姿」\Rightarrow「座席」
\]
第3文の「立っている人でスーツ姿の人はいない」という部分を命題として表すと、
\[
「\overline{座席}」\Rightarrow「\overline{スーツ姿}」
\]
対偶をとると、
\[
「スーツ姿」\Rightarrow「座席」
\]
これは三段論法により得られた命題に他ならないので、推論は真となります。
よってイの推論は正しい。

ウ:×
第1文の「生産地を重要視する人は必ず化学調味料の有無をチェックし、リサイクル可能な容器が使われている商品を選ぶ」という部分を命題に書き換えると、
\[
「生産地重視」\Rightarrow「化学調味料をチェック」\land「リサイクル可能な容器を選ぶ」
\]
分割すると、
\[
「化学調味料をチェック」\Rightarrow「\overline{価格重視}」\\
「化学調味料をチェック」\Rightarrow「カロリーに気を使う」
\]
第2文の「化学調味料の有無をチェックする人は価格を重要視しておらず、カロリーに気を使っている」という部分を命題に書き換えると、
\[
「化学調味料をチェック」\Rightarrow「\overline{価格重視}」\land「カロリーに気を使う」
\]
同様に、2分割すると
\[
「化学調味料をチェック」\Rightarrow「\overline{価格重視}」\\
「化学調味料をチェック」\Rightarrow「カロリーに気を使う」
\]
三段論法により、以下の命題を導き出せる。
\[
「生産地重視」\Rightarrow「\overline{価格重視}」・・・(☆)\\
「生産地重視」\Rightarrow「カロリーに気を使う」
\]
推論にあたるのは、第3文の「生産地を重要視しない人は価格を重要視する」という箇所で
\[
「\overline{生産地重視}」\Rightarrow「価格重視」
\]
命題との関連性が分かるように対偶をとると、
\[
「\overline{価格重視}」\Rightarrow「生産地重視」
\]
これは☆印の命題の逆にあたるので、真偽は確定しない。
よってウの推論は正しくない。

エ:×
第1文の「(Aは)朝食を抜くと午前中の仕事の生産性が半減」という部分を命題に書き換えると
\[
「\overline{朝食}」\Rightarrow「生産性が半減」
\]
第2文の「生産性が半減した日は、いつも上司に叱られて午後は頭痛がひどくなる」という部分は
\[
「生産性が半減」\Rightarrow「頭痛」
\]
三段論法により、次の命題が導ける。
\[
「\overline{朝食}」\Rightarrow「頭痛」
\]
推論は第3文の「朝食を食べたと言っていたから、頭痛がひどくなることはない」という部分で
\[
「\overline{朝食}」\Rightarrow「\overline{頭痛}」
\]
これは三段論法により導き出した命題の裏なので、真偽は不明である。
よってエの推論は正しくない。

オ:○
第1文の「犯人は午後5時には既に現場から逃走していた」という部分が命題にあたり、
\[
「犯人」\Rightarrow「\overline{午後5時に現場}」
\]
第2文の「容疑者のBが午後5時に現場にいたことが証明されれば、Bは無実」という部分については、「無実」を「犯人ではない」と読み替えると、推論は
\[
「午後5時に現場」\Rightarrow「\overline{犯人}」
\]
これはもとの命題の対偶にあたるので、推論は真である。
よってオの推論は正しい。

以上から、正解は5である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました