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本サイト、「数的処理の穴場」を運営しておりますモクセイと申します。
前回は、正方形の内部で光を反射させる問題をやりましたね。
解法を知っているかどうか、で明暗が分かれる問題です。
本番で後悔しないためにも、解法のレパートリーを1つ増やしておきませんか?
今回のテーマは「位置関係」です。
位置関係の解き方には「コツ」があるのを知ってますか?
以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
演習問題:技術部門における会議の座席の位置関係
ある会社の会議に、技術部門の社員6人(A〜F)が参加した。会議室の座席レイアウトは次図の通りである。次のことが分かっているとき、確実に正しいといえる記述はどれか。
ただし、三と四、および四と五の座席はいずれも隣り合っているとみなすこととする。また、四の座席と向かい合う座席はないものとする。
- A〜Fのうち、ハードウェア専門の担当者とソフトウェア専門の担当者はそれぞれ3人ずつおり、新入社員が1人いる。また、Aはソフトウェア専門の担当者で、Bはハードウェア専門の担当者である。
- A〜Fがそれぞれ担当する製品の数について、AとCは5つ、新入社員は3つ、Eは2つであり、このほかに6つおよび3つの製品を担当する社員がいる。また、担当する製品の数を合計した値について、ハードウェア専門の3人の合計値とソフトウェア専門の3人の合計値は等しい。
- ソフトウェア専門の担当者同士が向かい合うことはなく、ハードウェア専門の担当者同士が隣り合うこともない。
- 新入社員の座席は一と七のいずれかで、AまたはCと向かい合っており、隣り合う座席は空席である。
- Bと向かい合う座席は空席である。
- DとEは向かい合っている。
- Aと隣り合う座席にいる社員は、Aよりも多くの製品を担当している。
- Bの座席は六であり、両側で隣り合う2人よりも多くの製品を担当している。
- Dはハードウェア専門の担当者であり、隣り合う座席は空席である。
- Fは新入社員であり、座席は一である。
- ソフトウェア専門の担当者同士が隣り合う座席にいることはない。
3
座席の位置関係に関する問題です。
条件から確定できることを一つずつ抽出していくのがセオリーです。
以下、詳しい解説になります。
回りくどい説明が嫌な方は、一番下に略解としてコンパクトにまとめてあるので、そこだけ読んでいただくのでも大丈夫です。
それでは、解説スタート!
解説
位置関係を解くときの鉄則は
「制約の厳しい(多い)条件から考える」
でしたね。
見分け方としては、文章の長さが一つの目安になります。
制約が多ければ、自然と説明も長くなりますからね。
例外はあるけどね
文量の多い条件に注目
本問では、まず 2つ目の条件A〜Fがそれぞれ担当する製品の数について、AとCは5つ、新入社員は3つ、Eは2つであり、このほかに6つおよび3つの製品を担当する社員がいる。また、担当する製品の数を合計した値について、ハードウェア専門の3人の合計値とソフトウェア専門の3人の合計値は等しい。 から手を付けます。
この条件は、A〜Fが担当する製品の数と専門分野(ハード or ソフト)について扱ったものなので、まずはA〜Fの専門を明らかにすることを目標に進めましょう。
A〜Fの専門(ハード or ソフト)と製品数
6人が担当する製品は、合計で5+5+3+2+6+3=24個
ハード担当の3人の製品数と、ソフト担当の3人の製品数が等しいことより、それぞれの合計数は12となります。
各個人の製品数{5、5、3、2、6、3}を、合計値が12となるようにグループ分けすると、
{5、5、2}
{3、6、3新}
という分け方になります。
表記を変えると、
{A(5)、C(5)、E(2)}=ソフト
{B(?)、D(?)、F(?)}=ハード
です。(新入社員はハード専門)
ここまでで、A〜F全員の専門が明らかになり、さらにA、C、Eは担当する製品の数まで決まりましたね。
次は新入社員が誰なのかをはっきりさせましょう。
これが分からないことには、
「新入社員は一か七」の条件新入社員の座席は一と七のいずれかで、AまたはCと向かい合っており、隣り合う座席は空席である。
が使えないので。
「向かい合う人」の条件に注目します。
条件新入社員の座席は一と七のいずれかで、AまたはCと向かい合っており、隣り合う座席は空席である
Bと向かい合う座席は空席である
DとEは向かい合っている
によると、AまたはCが向かい合っているのは新入社員です。
Bは空席と向かい合っています。
DとEは互いに向かい合っています。
ここに名前が挙がっていない人物、つまりFが新入社員です。
ここまでで分かっていることをまとめると、
{A(5)、C(5)、E(2)}=ソフト
{B(?)、D(?)、F(3新)}=ハード
ここからは、6人の座席の位置を具体的にしていきましょう。
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専門と製品数から座席を確定
隣り合う人の条件ソフトウェア専門の担当者同士が向かい合うことはなく、ハードウェア専門の担当者同士が隣り合うこともない。 にも注意です。
あとの3人については、 DとEの条件DとEは向かい合っている。 より三と五が決まり、残った四にはAとCのいずれかが座る、と考えればOKです。
結果、あり得るケースは(i)と(ii)のパターンです。
これらをもとに選択肢を検討すると、確実に正しいといえるのは3しかありません。
よって、3が正解です。
おわりに:位置関係は長い条件文から
お疲れ様でした!
いかがだったでしょうか?
会議に参加したメンバーの座席の位置を考える問題でした。
最初に手を付けるべき条件に迷ったら、「説明の文量が多い条件」に注目してみてください。
文量が多いということは、ヒントがたくさん含まれているということでもあるので、そこを紐解くことで活路を見出だせます。
文字数が少ない条件は楽ちんなので真っ先に手を付けたくなりますが、制約が少ないとたくさんの分岐(場合分け)を考えないといけないので後になって迷宮入りしやすいです。
位置関係は順序関係と並んで判断推理の一角を担う重要分野です。
対策すれば、順序関係や対応関係といった他の分野にもいい影響が表れます。
位置関係の問題をもっと解きたい方は、ぜひこちらから「位置関係」のカテゴリーを覗いてみてください!
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略解
二つ目の条件、「A〜Fがそれぞれ担当する製品の数について、AとCは5つ、新入社員は3つ、Eは2つであり、このほかに6つおよび3つの製品を担当する社員がいる。また、担当する製品の数を合計した値について、ハードウェア専門の3人の合計値とソフトウェア専門の3人の合計値は等しい。」について考える。
6人が担当する製品は、合計で5+5+3+2+6+3=24個
ハード担当の3人の製品数と、ソフト担当の3人の製品数が等しいとき、それぞれの合計数は12である。
各個人の製品数{5、5、3、2、6、3}を、合計値が12となるようにグループ分けすると、次のようになる。
{A(5)、C(5)、E(2)}=ソフト
{B(?)、D(?)、F(?)}=ハード
次に、条件をもとに、新入社員が誰なのかを確定させる。
条件によると、
AまたはCが向かい合っているのは新入社員である
Bは空席と向かい合っている
DとEは互いに向かい合っている
これより、新入社員はFである。
以上より、
{A(5)、C(5)、E(2)}=ソフト
{B(?)、D(?)、F(3新)}=ハード
条件「新入社員の座席は一と七のいずれかで、AまたはCと向かい合っており、隣り合う座席は空席である。」および「ソフトウェア専門の担当者同士が向かい合うことはなく、ハードウェア専門の担当者同士が隣り合うこともない。」より、一、二、六、七の座席として考えられるのは次の2パターンである。
ここに、条件「DとEは向かい合っている。」を加えると、三と五の座席が決まる。
残った四には、AとCのうちFの向かいにいない者が座ると考えれば、全ての座席が確定する。
(i)と(ii)をもとに選択肢を検討すると、確実に正しいといえるのは3しかない。
したがって、3が正解である。
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