NEW!【国家一般職】あまり知られていない、数的処理の対応関係の鉄板攻略法【芸術の選択科目と対応関係】

【国家一般職】あまり知られていない、数的処理の対応関係の鉄板攻略法【芸術の選択科目と対応関係】 判断推理
【国家一般職】あまり知られていない、数的処理の対応関係の鉄板攻略法【芸術の選択科目と対応関係】

こんにちは!
公務員試験の数的処理解説サイト「数的処理の穴場」へようこそ。

ここって何?
【1】オリジナルの演習問題
【2】どこよりも詳しい解説
【3】誰でもすぐに使える「解法のポイント」
を扱う、ありそうでなかった数的処理の学習サイトです。

公務員試験を受ける方は必見!
ぜひ最後まで読んでいってください。

モクセイ
モクセイ

「解法のポイント」はないこともある、かもしれない

今回のテーマは……「対応関係

数的処理では最頻出です。
ここを攻略できないと、かなり厳しい。

にもかかわらず、これといった対処法が世に出回っていないように感じられます。
かつて筆者も、参考書や過去問をいくら解いても一向にコツをつかめず、苦労した覚えがあります。

モクセイ
モクセイ

解説は理解できるけど初見になると解けないのよね

今回は、最難関の国家総合職の試験に合格した筆者が、対応関係の攻略法を伝授

対応関係の攻略法を一言で言いますと、

【表を作って解くこと】

これ、めちゃくちゃ大事。
表を使った解き方が身につくと……

どう解くか?で悩まなくなる
   + 思考を整理できる
素早く、確実に正解にたどり着く

モクセイ
モクセイ

あと正解できるようになって楽しい

本サイトでは、これを「解法のポイント」として繰り返しお伝えしています。

解法のポイント
対応関係は表で可視化する
まずは適切なフォーマットを用意すること
  • 項目が2つ→○×式
  • 項目が3つ→数字など書き込み式

以下の記事では、表の作り方も含めて詳しく説明しています。

というわけで……

今回は、過去問をもとに作ったオリジナルの演習問題を解きながら、「解法のポイント」の使い方を学んでいきます

演習問題:芸術の選択科目と対応関係

ある学校の8人の生徒A〜Hは、全て音楽、美術、書道、ダンスのいずれかを受講している。この学校では、はじめに上記4科目から1科目を選んで仮登録し、体験受講することになっている。その後、生徒は1科目を本登録して受講するが、本登録では仮登録と異なる科目を選ぶこともできる。いま、A〜Hの仮登録および本登録について次のことが分かっているとき、確実に正しいといえるのはどれか。

  • 本登録における人数の内訳は、音楽および美術を選んだ者はそれぞれ2人ずつ、書道を選んだ者は3人、ダンスを選んだ者は1人であった。
  • 本登録について、Cは音楽、DおよびEは美術、Hはダンスを選んだ。
  • 本登録で書道を選んだ3人のうち、仮登録で異なる科目を選んでいた者は1人であった。
  • 仮登録における人数の内訳は、各科目それぞれ2人ずつであった。
  • 仮登録では、AおよびCは同じ科目を選んでいた。
  • 仮登録と本登録で異なる科目を選んだのは、A、C、F、Hの4人であった。
  1. Aは本登録で書道を選んだ。
  2. Cは仮登録で書道を選んでいた。
  3. Fは仮登録で音楽を選んでいた。
  4. Gは本登録で音楽を選んだ。
  5. Hは仮登録で書道を選んでいた。

芸術科目の仮登録/本登録を調べる問題。
どんな「表」を作るかが肝心です。
以下、詳しい解説になります。
回りくどい説明が嫌な方は、一番下の略解を見てね。

それでは、解説スタート!

解説:対応関係の表で整理しながら解く

解き方要約:調べることは3つ

まずは対応関係の問題であることを認識すること。
みんなは気づいたよね?

モクセイ
モクセイ

いや冒頭で言ってたし

そこに気がつけば、やるべきことが明確になります。

対応関係は表を作って考えるのが定石でしたね。

解法のポイント
対応関係は表で可視化する
まずは適切なフォーマットを用意すること
  • 項目が2つ→○×式
  • 項目が3つ→数字など書き込み式

本問は「生徒A〜H」と「科目」の対応関係を調べる問題です。
選択肢を見ると、「生徒A〜H」が「仮登録/本登録」でどの「科目」を選んだか、を訊かれているのだと分かります。

要素が3つなので、次のような「科目」を書き込む形式の表を作ります。

A
B
C
D
E
F
G
H
表のフォーマット
モクセイ
モクセイ

このあたりの表の作り方も、冒頭の記事に書いてあるよ

表のフォーマットを作ったら、情報を整理しながら分かることを記入していきます。

条件から分かることを書き込む

解き方要約:条件をそのまま記入

まず、 2つ目の条件本登録について、Cは音楽、DおよびEは美術、Hはダンスを選んだ について。
これは読んで字のごとく。
表に書き込みます。

A
B
C音楽
D美術
E美術
F
G
Hダンス
2つ目の条件を記入するだけ

違う角度から条件を解釈してみる

解き方要約:条件を違う角度で捉える

すると 6つ目の条件仮登録と本登録で異なる科目を選んだのは、A、C、F、Hの4人であった より、DとEの仮登録が分かります。
この条件、見方を変えればB、D、E、Gは本登録で科目を変えなかった、ということ。
このうち、DとEは本登録が美術だったことが確定しているので、仮登録もともに美術だった、となるわけです。

A
B
C音楽
D美術美術
E美術美術
F
G
Hダンス
DとEの科目が確定

ここに 3つ目の条件本登録で書道を選んだ3人のうち、仮登録で異なる科目を選んでいた者は1人であった を加味すると、BとGの科目も明らかになります。

この条件は、見方を変えれば「本登録で書道を選んだ者のうち2人は仮登録から科目を変えていない」とも解釈できます。
先の条件と合わせると、科目を変えなかった4人のうち2人は書道を選んでいた、ということです。
DとEは美術で確定済みなので、科目を変えていない残りの2人(BとG)はともに書道を選んでいたことになります。

A
B書道書道
C音楽
D美術美術
E美術美術
F
G書道書道
Hダンス
BとGが書道で確定

あとは、仮登録と本登録で科目を変えた4人(A、C、F、H)だけです。

消去法も立派なテクニック

解き方要約:消去法も有効

実は、この段階でCとHの仮登録が分かります。
どういうこと?

4つ目の条件仮登録における人数の内訳は、各科目それぞれ2人ずつであった がカギ。
これより、Cの仮登録として可能性があるのは音楽とダンスに限られます。
Cは科目を変えているので、音楽は候補から外れます。

音楽じゃなく、美術でも書道でもない
……となれば、Cの仮登録はダンスしかありません。

同じ理屈で、Hの仮登録は音楽に決まります。

A
B書道書道
Cダンス音楽
D美術美術
E美術美術
F
G書道書道
H音楽ダンス
CとHの科目が確定

さらに、 5つ目の条件仮登録では、AおよびCは同じ科目を選んでいた より、Aの仮登録はダンスとなります。
残るFは音楽です。

最後に 1つ目の条件本登録における人数の内訳は、音楽および美術を選んだ者はそれぞれ2人ずつ、書道を選んだ者は3人、ダンスを選んだ者は1人であった を考えれば、Aの本登録は音楽、Fの本登録は書道に決まります。

モクセイ
モクセイ

考え方はCとHの仮登録と同じ

Aダンス音楽
B書道書道
Cダンス音楽
D美術美術
E美術美術
F音楽書道
G書道書道
H音楽ダンス
AとFの科目が決まって表が完成

表より、確実に正しいといえるのは3しかありません。

以上より、3が正解です。

おわりに:対応関係は表を作って解く

お疲れ様でした!

対応関係の問題を見たら、【表を作って解くこと】を考えてください。
どんな項目を含めるかは、条件と選択肢から判断します。

モクセイ
モクセイ

対応関係は表が全て、といっても過言じゃない

今回は、芸術科目の仮登録/本登録を調べる問題でした。
場合分けがない分、解きやすい部類の問題です。
はじめに必要な情報を盛り込んだ表のフォーマットを用意できれば、あとは一本道。

モクセイ
モクセイ

準備って大切やね

今回紹介した攻略法を身につけるには、何度も問題を解いてみるのが一番。
本サイトでは、過去に対応関係の問題をたくさん解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

最後に一言

不幸中の幸い、の反対は幸い中の不幸(?)

モクセイ
モクセイ

言葉は創り出すものだと思ってる

最後までお読みいただきありがとうございました。

本サイトでは、今後もこうした演習用の問題をアップしていく予定なので、ブックマークなどして気軽に訪れてもらえたらうれしいです。
また、運営のやる気UPと記事のクオリティアップにつながりますので、ご意見やご感想などありましたら、お気軽にコメントにてお知らせください!

この記事が参考になったら、ぜひシェアしてください!

次回もお楽しみに!

略解

2つ目の条件「本登録について、Cは音楽、DおよびEは美術、Hはダンスを選んだ」および6つ目の条件「仮登録と本登録で異なる科目を選んだのは、A、C、F、Hの4人であった」より、B、D、E、Gは仮登録と本登録で科目を変えておらず、DとEは仮登録/本登録とも美術で確定する。

 
A    
B    
C   音楽
D 美術 美術
E 美術 美術
F    
G    
H   ダンス
DとEの科目が確定

次に、3つ目の条件「本登録で書道を選んだ3人のうち、仮登録で異なる科目を選んでいた者は1人であった」を考える。
先の条件と合わせると、科目を変えなかった4人のうち2人は書道を選んでいたことになる。
DとEはすでに確定済みだから、科目を変えていないあとの2人(BとG)はともに書道を選んでいたと分かる。

 
A    
B 書道 書道
C   音楽
D 美術 美術
E 美術 美術
F    
G 書道 書道
H   ダンス
BとGが書道で確定

また、4つ目の条件「仮登録における人数の内訳は、各科目それぞれ2人ずつであった」より、Cの仮登録は音楽あるいはダンスである。
Cは科目を変えているから、Cの仮登録はダンスに決まる。

同様に考えると、Hの仮登録は音楽であったことも分かる。

ここから、5つ目の条件「仮登録では、AおよびCは同じ科目を選んでいた」より、Aの仮登録はダンス、残るFは音楽で確定する。

さらに、1つ目の条件「本登録における人数の内訳は、音楽および美術を選んだ者はそれぞれ2人ずつ、書道を選んだ者は3人、ダンスを選んだ者は1人であった」を考えれば、Aの本登録は音楽、Fの本登録は書道に決まる。

 
A ダンス 音楽
B 書道 書道
C ダンス 音楽
D 美術 美術
E 美術 美術
F 音楽 書道
G 書道 書道
H 音楽 ダンス
AとFの科目が決まって表が完成

この表より、確実に正しいといえるのは3である。

以上より、3が正解である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました