セミナーの座席レイアウト

こんにちは。初めましての方は初めまして。ご覧いただきありがとうございます!
本ブログ、「数的処理の穴場」を運営しておりますモクセイと申します。

前回は、命題の逆・裏・対偶の関係に注目して推論の正誤を考える問題でしたね。
第三回目も張り切って参りましょう!まずは問題文から。

本日の演習問題

あるセミナーでは受付で出席確認を取ったのち、空いている好きな席に座ってよいことになっている。今回の出席者はA〜Gの7人で、彼らはアルファベット順に会場に到着したことが分かっている。座席のレイアウトは下図の通りである。

座席レイアウト

当日会場にいた受付担当者の証言により、次のア〜オのことが分かっているとき、3番の席に座った者はだれか。なお、3番と4番、および4番と5番は隣り合っているが1番と7番は隣り合っていないものとする。

  1. 5番に座った人は1番に座った人より早く来た。
  2. 7番に座った人は4番に座った人より遅く来た。
  3. B、C、D、Fのうちどの二人も互いに隣り合わなかった。
  4. EとG、DとFはそれぞれ互いに向かい合わなかった。
  5. AとB、CとEはそれぞれ隣り合わなかった。
  1. B
  2. C
  3. D
  4. F
  5. G

位置関係にまつわる問題です。到着した順序の関係も考慮しなくてはなりません。
ア〜オのうち、どの条件から考察していくか、目の付け所も大切です。
以下、この問題の詳しい解説ですが、回りくどいのが苦手な方は一番下の略解だけ見てもらっても大丈夫です。

それではスタート!

詳しい解説

この手の問題を考えるときの常套手段は、「制約条件が厳しいものを優先する」です。
制約の多い条件から手を付ける方が、場合分けをするにしても枝分かれが少なくて済みますからね。
この問題の場合、最初に注目すべき条件は「ウ.B、C、D、Fのうちどの二人も互いに隣り合わなかった。」になります。
この4人が誰も隣り合わないような席の位置は、レイアウト的に1番、3番、5番、7番の4つしかないからです。
すなわち、(B、C、D、F)=(1、3、5、7)であり、残りの者も(A、E、G)=(2、4、6)と決まりますね。

座席の位置関係候補
7人の位置関係の候補1

(A、E、G)=(2、4、6)について、EとGは向かい合わない(=条件エ)ので2人のうち一方は4番にいることになります。
ここでGが4番にいるとすると、条件イに反してしまいます。
Gは最後に到着しており、Gより後に到着した人はいないからですね。
このことから、4番にいるのは、Gではない、Eと決まります。

座席の位置関係候補2
Eの位置が確定

ここからは芋づる式に席の位置が決まっていきます。
まず条件イより、4番のEより遅く来たFまたはGが7番にいることになりますが、
7番にいる可能性があるのはB、C、D、Fのうちの誰か(=条件ウ)なので、7番はFと決まります。

座席の位置関係候補3
Fの位置が確定

また、「CとEは隣り合わない」という条件オから、Cは1番か7番となりますが、7番にはFがいるので、消去法でCは1番となります。

座席の位置関係候補4
Cの位置が確定

Cの位置が決まったことにより、今度は条件アが使えます。
「5番は1番(=C)より早く来た」ことより、5番はAかBしかありません。
しかし、Aは2番か6番なので、Bが5番です。
Bが決まったことにより、1番(=C)、3番、5番(=B)、7番(=F)のうち残った3番がDになります。

座席の位置関係候補5
BとDの位置が確定

そして、Bの位置が決まったことで条件オが使えます。
今のところ(A、G)=(2、6)ですが、Bの隣はAではない(=条件オ)ので、Aは2番になります。
最後に、残ったGは6番となります。
結果、座席の位置は次のようになっていたと分かります。

座席の位置関係(確定)
AとGの位置が決まり、座席が確定

以上から、3番の位置に座っているのはDなので、正解は3となります。

おわりに

お疲れ様でした!
いかがだったでしょうか?

冒頭で申した通り、位置関係の問題では制約条件の多いものから紐解いていくのが鉄則です。
今回は平面上の位置関係でしたが、空間になっても同じことです。
国家総合職の試験では、過去に階層構造の建物(マンション、ホテルなど)を題材にした出題もありますが、階層ごとに切断すれば、今回の問題と同じように平面上の位置関係として考えられます。
ただし、その場合は上下の関係を考慮しなければならないことには注意しましょう。
(Aの真上は空き室であった、とか)
今後そういった問題も解説する予定なので、しっかり対策して得点につなげましょう!

本ブログでは、今後もこうした演習用の問題をアップしていく予定なので、
ブックマークなどして気軽に訪れてもらえたらうれしいです。
また、運営のやる気UPと記事のクオリティアップにつながりますので、ご意見やご感想などありましたら、お気軽にコメントにてお知らせください!

次回もお楽しみに!

略解

まず、条件ウより、B、C、D、Fの4人は1番、3番、5番、7番のいずれかにいることになる。
すなわち、(B、C、D、F)=(1、3、5、7)
すると、残りの3人について(A、E、G)=(2、4、6)
条件エより、EとGは向かい合わないから2人のうち一方は4番にいるが、Gが4番とすると条件イに反するので、Eが4番である。
このことから、条件イより、4番のEより遅く来たFまたはGが7番にいることになるが、条件ウよりFが7番である。
また、条件オおよびEが4番にいることより、Cが1番である。
このことと条件アより、Bが5番となる。
よって、条件ウより1番(=C)、3番、5番(=B)、7番(=F)のうち残った3番がDである。
また、Bが5番であることと条件オより、Aは2番だから、残ったGは6番となる。
以上から、座席の位置は次図のようであったと分かる。

座席の位置関係(確定)

よって、正解は3である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました