NEW!【国家一般職】位置関係のコツは「ジグソーパズル」みたいに解くこと【おみくじに並ぶ列】

【国家一般職】位置関係のコツは「ジグソーパズル」みたいに解くこと【おみくじに並ぶ列】 位置関係
UnsplashShotbymideが撮影した写真

こんにちは!
公務員試験の数的処理解説サイト「数的処理の穴場」へようこそ。

ここって何?
【1】オリジナルの演習問題
【2】どこよりも詳しい解説
【3】誰でもすぐに使える「解法のポイント」
を扱う、ありそうでなかった数的処理の学習サイトです。

公務員試験を受ける方は必見!
ぜひ最後まで読んでいってください。

モクセイ
モクセイ

「解法のポイント」はないこともある、かもしれない

今回のテーマは……「位置関係

対応関係に次ぐ頻出単元。
ここの対策を怠ると、かなり厳しいことになります。

ですが、ただ量をこなせばよい、というわけでもないのが難しいところ。
参考書を何回も解いたのに、過去問で手も足も出なかったときは相当ヘコんだ覚えがあります。

モクセイ
モクセイ

覚えるくらい解いても違う問題になると解けないのよね

闇雲に問題演習を重ねても、場当たり的な解き方しか身につかず、初見の問題には太刀打ちできません

しかし、ご安心あれ。
数的処理の最難関である「国家総合職」の試験をパスした筆者が、位置関係の攻略に必須の考え方を伝授します。

それは、

【位置関係はジグソーパズル】

ということ。

今回は、数的処理の位置関係を解くコツを、過去問みたいな演習問題とともに紹介します。

モクセイ
モクセイ

一通りの基本は学んだけど、イマイチ点が取れない人向け

演習問題:おみくじに並ぶ列

ある神社では、6種類の運勢(大吉〜凶)が書かれたおみくじを販売している。この神社を訪れたA〜Fは、ある順番で列を作り、先頭の者からこのおみくじを1回ずつ引いた。A〜Fの中には子供を連れていた者もおり、同伴の子供も1回ずつおみくじを引いた。次のことが分かっているとき、確実に正しいといえるのはどれか。ただし、子供を2人以上連れていた者はいなかったものとする。

  • Aの前後に並んでいた者およびEは、単独で神社を訪れていた。
  • Bの後ろに並んでいた者は子供を連れており、その子供はCと同じ運勢であった。
  • Cの前に並んでいた者はE、Cの後ろに並んでいた者はAであった。
  • Dは子供を連れており、その子供の運勢は、2番目にくじを引いた者と同じであった。
  • Fの前に並んでいた者は子供を連れており、その子供の運勢はFと同じであった。
  • A〜Fの運勢は全て異なっていた。
  1. Aは子供を連れていた。
  2. Bの前後に並んでいた人はともに子供を連れていた。
  3. Cは先頭から3番目に並んでいた。
  4. Dは先頭に並んでいた。
  5. くじを引いた子供は全部で3人であった。

A〜F(+子供)によるおみくじの運勢の問題。
もうすぐ受験シーズンってことで。

以下、詳しい解説。
あっさりした解説がお好みの方は、一番下の略解を見てね。

おっと申し遅れました。
解説は筆者、「数的処理の穴場」管理者のモクセイがお送りします。
↑これでも元塾講で国家総合職の筆記合格者

モクセイ
モクセイ

おそすぎる自己紹介

それでは、解説スタート!

解説:条件をピース化し位置関係を場合分け

文章題は、図や表で考えるのがキホン。
本問も、ひとまず条件を表に整理することを考えてみます。

条件や選択肢から、表の項目を決めます。

選択肢は全て「A〜Fの並び順」と「子供の有無」に関するもの。
このほか、条件は「運勢」にも触れています。

このことを踏まえ、次のようなフォーマットを用意します。

A〜F
子の有無
運勢
モクセイ
モクセイ

この表を埋めるのが目標ね

条件をピース化

条件を次のように「ピース化」すれば、本問はピース同士の位置関係を問う問題なのだ、ともいえます。

  • Aの前後に並んでいた者およびEは、単独で神社を訪れていた。
  • Bの後ろに並んでいた者は子供を連れており、その子供はCと同じ運勢であった。
  • Cの前に並んでいた者はE、Cの後ろに並んでいた者はAであった。
  • Dは子供を連れており、その子供の運勢は、2番目にくじを引いた者と同じであった。
  • Fの前に並んでいた者は子供を連れており、その子供の運勢はFと同じであった。
  • A〜Fの運勢は全て異なっていた。
条件をピース化する
条件をピース化する

このうち、条件1&3は次のように合体させられます。

A&C&Eのピースを合体
A&C&Eのピースを合体A&C&Eのピースを合体
モクセイ
モクセイ

まるでジグソーパズルみたいね

位置関係には鉄則があります。
それは、制約の厳しい条件から手を付ける、というもの。

本サイトでは、「解法のポイント」として繰り返し伝えています。

解法のポイント
位置関係は制約の厳しい条件から
文量の多い条件に注目

本問なら、カバーする領域が広い(=制約が厳しい)のは明らかに条件1+3。

ここに残りのピース(2と4と5)を当てはめていきます。
まさに、【位置関係はジグソーパズル】

Bの位置で場合分け

残ったピースのうち、サイズが大きい(=制約が厳しい)のはBの条件(or Fの条件)。
定石通り、Bのピースを当てはめることを考えます。

モクセイ
モクセイ

Dの条件よりもカバーする範囲(マス数)が多い

「ECA」というカタマリに対し、Bの位置としてあり得るのは次のいずれかです。

(i)Eの2つ前(B○ECA○)
(ii)Eの前(○BECA○)
(iii)Aの後ろ(○ECAB○ or ECAB○○)
(iv)Aの2つ後ろ(ECA○B○)

6人の列なら、「B○○ECA」と「ECA○○B」もあるんじゃない?

それらは、いずれも条件を満たせません。

B○○ECA→Aが最後尾、Aの条件に反する
ECA○○B→Bが最後尾、Bの条件に反する

【位置関係はジグソーパズル】の考え方だと、どちらもピースが後ろにはみ出します。

モクセイ
モクセイ

書いてみると分かるよ

上の場合分けでも、AまたはBが最後尾となるパターンは外してあります。

(i)BがEの2つ前→×:Dの子の条件で矛盾

(i)Bは先頭?
(i)Bは先頭?

Fのピースが入る場所を考えます。

Fの位置は、Bの後ろかAの後ろのいずれかです。

仮にBの後ろとしてみます。
すると、DはAの後ろ。
が、Aの後ろは単独なので、Dのピースは入りません。

(i)Dが最後尾→子の有無で矛盾
(i)Dが最後尾→子の有無で矛盾

では、Aの後ろならどうか。

今度はDがBの後ろになります。
Dは子連れで、その子供の運勢は2番目、つまりDと同じです。

ところで、Bの条件によれば、Bの後ろの子供の運勢はCと同じ。
これらを同時に満たすには、運勢が「C=D」でなければなりません。
これは6つ目の条件「A〜Fの運勢は全て異なっていた。」に反します。

(i)Dが2番目→子の運勢で矛盾
(i)Dが2番目→子の運勢で矛盾
モクセイ
モクセイ

つまり、(i)はあり得ない

(ii)BがEの前:Eの子の有無で矛盾

【位置関係はジグソーパズル】の考え方だと、BのピースはEの前にはハマりません。
Bの条件だと「後ろが子連れ」ですが、Eは単独で訪れているからです。

(ii)Bが2番目→Eの子の有無で矛盾
(ii)Bが2番目→Eの子の有無で矛盾
モクセイ
モクセイ

(ii)はあり得ない、ということ

(iii)BがAの後ろ:Eが先頭か否かで場合分け

この場合、(iii-a)「○ECAB○」あるいは(iii-b)「ECAB○○」です。

(iii-a)「○ECAB○」→×:Fのピースがハマらない

(iii-a)Fのピースが条件を満たせない
(iii-a)Fのピースが条件を満たせない

Fの位置を考えます。
Eの前だとすると、ここは先頭なのでFの条件を満たしません。

【位置関係はジグソーパズル】でいえば、Fのピースが前にはみ出す、ということ。

Bの後ろはどうでしょう。
Bは単独なので、やはりFの条件を満たせません。

モクセイ
モクセイ

ピースが干渉してしまうから条件に反する

(iii-b)「ECAB○○」→×:Fの前の子の条件で矛盾

やはりFの位置から。
まず、Bの後ろは条件に合いません。
Bは単独なので、Fの条件「Fの前は子連れ」を満たせないからです。

(iii-b)Fが5番目→Bの子の有無で矛盾
(iii-b)Fが5番目→Bの子の有無で矛盾

とすると、FはBの2つ後ろ?
その場合、残るDはFの前です。
このとき、Dの子供の運勢はCと同じになります。
これはBの条件に矛盾しません。

が。

Fの条件によると、Dの子供の運勢はFとも同じのはず。
つまり運勢が「C=F」でなければならず、6つ目の条件「A〜Fの運勢は全て異なっていた。」に反します。

(iii-b)Fが最後尾→Dの子の運勢で矛盾
(iii-b)Fが最後尾→Dの子の運勢で矛盾
モクセイ
モクセイ

(iii)も可能性がないことになる

(iv)BがAの2つ後ろ:Dが最後尾なら◎

やはりFの位置から。
FがAの後ろだったとすると、DはBの後ろ。
Dの子供の運勢はC(2番目)なので、条件を満たします。
ほかも矛盾はありません。

(iv)Bが5番目→◎
(iv)Bが5番目→◎

念のため、FがBの後ろだった場合も検討しますと……

この場合、DがAの後ろになりますが、ここは単独なので「Dは子連れである」という条件を満たせません。

(iv)Fが最後尾→Dの子の有無で矛盾
(iv)Fが最後尾→Dの子の有無で矛盾
モクセイ
モクセイ

「ECAFBD」が唯一の正解パターン

Aは子連れなので、選択肢1は正しいといえます。

以上より、1が正解です。

おわりに:位置関係は条件のパズル

お疲れ様でした!

【位置関係はジグソーパズル】です。
条件を「ピース化」し、一つずつ当てはめていきます。
ピースが全てハマるパターンを探すのが目標。

モクセイ
モクセイ

OK/NGが直感的に分かるのがメリット

今回は、おみくじに並ぶ列の位置関係の問題でした。
位置関係含め、文章題は「何を調べるか」をハッキリさせるのが重要
条件と選択肢を見て決めましょう。

ちなみに、A〜Fの運勢(大吉〜凶)を具体化する必要はありません。
中吉と吉、どちらが上か知らなくても問題ナシ。

最後に一言

中吉〜末吉の序列は寺社によって変わるらしいよ

モクセイ
モクセイ

ネットで絶えずマウント合戦してそう

最後までお読みいただきありがとうございました。

本サイトでは、今後もこうした演習用の問題をアップしていく予定なので、ブックマークなどして気軽に訪れてもらえたらうれしいです。
また、運営のやる気UPと記事のクオリティアップにつながりますので、ご意見やご感想などありましたら、お気軽にコメントにてお知らせください!

この記事が参考になったら、ぜひシェアしてください!

次回もお楽しみに!

略解

「A〜F」の「子供の有無」と「運勢」を明らかにするため、次のような表のフォーマットを用意する。

A〜F            
子の有無            
運勢            

ここに、次のような条件の「ピース」を当てはめることを考える。

条件をピース化する

条件をピース化する

条件1&3は、次のように合体させられる。

A&C&Eのピースを合体

A&C&Eのピースを合体A&C&Eのピースを合体

以下、Bの位置で場合分けする。

(i)Eの2つ前(B○ECA○)
(ii)Eの前(○BECA○)
(iii)Aの後ろ(○ECAB○ or ECAB○○)
(iv)Aの2つ後ろ(ECA○B○)

(i)Eの2つ前(B○ECA○)
仮にFをBの後ろとすると、DはAの後ろである。
しかし、Aの後ろは単独である、という条件に反するので不適。

(i)Dが最後尾→子の有無で矛盾

(i)Dが最後尾→子の有無で矛盾

FをAの後ろとすると、DはBの後ろで、Dの子の運勢はDと同じ。
Bの条件「Bの後ろの子供の運勢はCと同じ」を満たすには、運勢がC=Dである必要がある。
これは6つ目の条件「A〜Fの運勢は全て異なる」に反するので不適。

(i)Dが2番目→子の運勢で矛盾

(i)Dが2番目→子の運勢で矛盾

(ii)Eの前(○BECA○)
Bの条件「後ろが子連れ」が、Eは単独であったことに反するので不適。

(ii)Bが2番目→Eの子の有無で矛盾

(ii)Bが2番目→Eの子の有無で矛盾

(iii)Aの後ろ(○ECAB○ or ECAB○○)
(iii-a)○ECAB○
Fの位置がEの前だと、先頭なのでFの条件「前は子連れ」を満たさない。
Bの後ろも、Bは単独だからFの条件を満たさない。

(iii-a)Fのピースが条件を満たせない

(iii-a)Fのピースが条件を満たせない

(iii-b)ECAB○○
Fの位置ついて、Bは単独なので、Fの条件「前は子連れ」を満たせるのはBの2つ後ろだけ。
このとき、Dの子供の運勢はCと同じ、かつFとも同じとなるが、これは6つ目の条件「A〜Fの運勢は全て異なる」に反する。

(iii-b)Fが最後尾→Dの子の運勢で矛盾

(iii-b)Fが最後尾→Dの子の運勢で矛盾

(iv)Aの2つ後ろ(ECA○B○)
Fの位置がAの後ろだったとすると、DはBの後ろで、Dの子供の運勢はC(2番目)となる。

(iv)Bが5番目→◎

(iv)Bが5番目→◎

FがBの後ろだった場合、Aの後ろ(D)は単独なので、Dの条件「Dが子連れ」に反する。

(iv)Fが最後尾→Dの子の有無で矛盾

(iv)Fが最後尾→Dの子の有無で矛盾

以上より、1が正解である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました